- 2011/05/26
- ゲームプレイレビュー
AKIBA’S TRIP。アクワイア開発。ハードはPSP。秋葉原を舞台に吸血鬼とやらとバトルする3Dアクションゲーム。
とりあえず3ルート終了。完全終了ではないけど、シナリオは一通りなぞったと思う。
売りは秋葉原が舞台、相手を脱がすの2点。相手と自分は吸血鬼。服を脱がす、もしくは破き、素肌を日光の下にさらしあうバトル。ストリップアクションだそうで。
秋葉原散策
舞台が秋葉限定ということで、やはりどの程度散策できるのかが、一番期待していた点だった。結論としては、観光ガイドレベルの範囲は回れるけど、それ以上のものではない。マニアックにここまでやるか? と叫んでしまうぐらいの再現度を期待していたけど、その期待は裏切られた感じ。
マップの切り替わり、ショップ内に入った際のロード時間はそこそこある。特にショップの読み込みは気になるレベルで、あまり店に入りたくなくなる。入れる店は少ないので問題ないと言えば問題ないのだが、次があるのならショップを増やしつつ、ロードの改善を期待したい。
環境音は面白い。雑踏というのかな。そういう雰囲気は出ている(その割に歩いている人は少ないが)。カレーパンや萌え萌えキュンは笑いました。現在の秋葉では流れていないけど、サトームセンとか欲しいところ。
戦闘
ストリップアクションというアイデアは素晴らしい。エロさを感じさせつつ、それだけで終わっていない。
殴る蹴るでダメージを与えた後、相手の服を脱がす、もしくは破ることが可能。無条件に脱がせられるわけではなく、秘伝書(スキル)みたいなのが必要だったりと、うまくバランスが取れている。
奪った服は装備できる。クリアしても服、アイテム、スキルは持ち越しなので、どんどん服を強化しながら集めることができる。
脱がすという行為に、色々とそれらしい理屈を与えている。ゲームシステムとして秀逸。
ただ、戦闘はほぼボタンの連打で終わってしまうのが残念ではある。1対1のバトルは、ほとんど余裕勝ち。が、相手が多数だとカゴメリンチくらいまくりなので、うまいこと立ち回らないと勝てなかったりする。ボスより、雑魚多数戦の方が辛い。正に数の暴力。初回プレイ時はそれでえらく苦労することに。
ちなみに戦闘はいわゆる敵だけではなく、街中の人間に対しても行える。喧嘩をふっかけるという感じ。女性だろうがメイドだろうが、警官ですら脱がすことができ、相当に無茶苦茶できる。グラフィックがしょぼいからOKであって、PS3でリアルにしたら発売できないのではないだろうか。
シナリオ
メインミッションをこなしながら、サブミッションをこなしていく。クリア条件はメインミッションを最後までやりきる事。
戦闘のところでも述べたら、脱がすという行為は、街中を歩いている人間にも行える。サブミッションもメインミッションに関係ありそうな雰囲気が漂っている。一見すると分岐が絡みまくった、かなり自由度の高いゲームにも思える。
アホな選択肢が多いし、妙な行動もできるので、どうしても自由度の高さを期待したくなるのだけど、結局はほぼ一本道シナリオ。EDはいくつかあるようだけど、1ルート以外はおまけ同然の扱い。かと言って、サブルートの数が多いわけでもないっぽい。メインシナリオは面白いとは思うけど、それ以外の手抜きっぷりは残念である。
自分が期待していたのは、クリアにかかる時間は短めでEDが多い、繰り返しプレイ必須なゲームだったのだが、そういうのではなかった。
プレイ時間
初回クリアは8時間30分ほど。サブミッションはかなり飛ばしての時間。
3回クリアしたけど、内1回は途中のセーブデータからの再プレイ。総プレイ時間は18時間ほど。
服のコンプリート率は40%に達していない状況。とことん極めようと思ったら40時間ぐらいかかりそうな雰囲気。
まとめ
中途半端に感じる部分が多々あり。手を抜いたというよりかは、予算範囲でまとめたという感じ。企業として仕方がないとは思うけど、もう少し自由度の高さっぽさを生かしてほしかった。
秋葉原が舞台、ライトノベル系シナリオ、ストリップアクション。これらに魅力を感じる人はプレイする価値があるだろう。はっきり言ってしまうと、勢いで買ってしまうゲーム。迷う人は買うべきではないだろう。
総合評価としては7点。おそらく改良版なり、次回作なりが出ると思われるので、大幅な改善を期待したい。
もったいないと思ってしまうので、悪いゲームでないのは間違いない。続編を期待したいところ。
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シナリオに関するネタばれ記事はこちら。未プレイな方にはお勧めしません。>AKIBA’S TRIP プレイ感想2
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