- 2011/08/18
- ゲーム音楽レビュー
ワールドツアーコンダクター 世界夢紀行 オリジナルサウンドトラック。発売はAMJ。
全20トラック、約49分。作曲はSa-Toppo氏(さとう?)。本作以外では知りません。
これは絶対にお勧め。等と人様にいう気はないのですけど、何となく気に入っていて、時折引っ張りだしては聴いているCDです。
1999年に発売された本サントラ。当時はしょうもない音のCDが多かったと記憶しています。本作品はかなり良い部類に入る音だったのではないでしょうか。ライナーノーツによると、オリジナル音源一新、さわやかテイストのアレンジだそうです。
シンセ系の曲ばっかりで、同時発音数は多くありません。ボーカル曲も全くありません。メロディをしっかり聴かせることを目的とした、シンプルな曲が多いです。ほとんどピアノで弾けるのではないでしょうか。
このさわやかメロディが大変に良い感じで、作業BGMとしては最適です。旅用BGMとして作られているわけですけど、ぴったりだなと思います。
さて、ゲームの方にも触れておきましょう。いわゆる旅ゲーです。当時、センチメンタルグラフティ、略称センチというゲームがありました。私と同年代ぐらいの方なら間違いなく覚えているであろうあれ。その流れを汲んで発売されたゲームです。
内容を簡単に言ってしまうと、添乗員になって女性のガイドを務めるというものです。JTBも協力していました。登場キャラは10人以上いて、ビジュアルも自分の好みだったし、センチも好きだったしということで、何も考えずに即決で買ったと記憶しています。
ここまで聞くと、大半の人がこう思うはずです。なるほど、添乗員になって女の子をくどくゲームなのね、と。私も買うまではそう思っていました。
ゲームを開始すると世界の観光名所に行き、女性達にガイドします。それが名所に関する知識を問うクイズ形式(激ムズ)になっています。正しい選択をしないと、知識のない添乗員の烙印を押されてゲームオーバー。逆にクイズに正解すると、女性に感謝されるというわけです。
で、終わりです。感謝されて終わりです。いや、当時は本気でびっくりしましたね。なに? 女の子の好感度が上がって仲良くなってああたらこうたらがあるんじゃないの、と。はい、全くありません。
よくよく考えてみると、それが普通というか現実というか、正しいのだとは思います。現実世界で添乗員が客を案内して、いちいち女性と恋愛沙汰を繰り広げていたらキリがありません。
そんな理屈はさておき、ゲームとしてはちょっと違わね? と強く思ったのですが。
要するにギャルゲーの皮を被った、ジャンルが旅行なクイズゲームだったという話です。ギャルゲーと思わされた人は結構いるのではないでしょうか。GSマガジンに載っていましたし。
ゲームに関してはかなり騙された感が強く、あまり良いイメージがありません。しかしゲームミュージックとしては気に入っています。
大変複雑な感情を抱いている。そんな作品です。
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