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暗黙のインターフェイス

ようやくと言っていいのでしょう。うちの両親に携帯を買ってやったわけです。携帯なんぞはいらんと言っていた親ではありますけど、このご時世、公衆電話もかなり少なくなっています。不便を感じることもあったようで、とりあえずの一台ということで購入しました。

年寄り向け携帯にするつもりでしたが、それより遙かに高すペックなP-06Cが同様に1円。かなり悩みましたけど、私の感覚だとP-06Cしかない。一抹の不安を感じないわけでもなかったのですけど、何とかなるだろうと買ったわけですが、さて。

というわけで、マニュアル一式と携帯を渡してから数日後。分からなないことがあるんだよと聞かれる。「選択を押せって書いてあるんだけど、押しても何も反応しないんだよ」。ん? と見てみると、画面に書いてある「選択」をポチポチと押している。この携帯はタッチパネルじゃねぇよと吹いたわけですけど、このご時世なら大外れってわけでもないのか。それはそうだとしても、選択ボタンという概念が全くないのに驚きです。

余談ですけど、そういやパソコン買った頃も、うちの親はボタンを押しても反応しねぇぞと、ディスプレイ画面を押していたのを思い出します。さすがにマウスでボタンを押すんだよと言われて、マウスを画面にぶつけるようなことはしませんでしたけど、そういう方向性の感覚なのでしょう。

直感的という意味では、1円で売っていた安物Android端末のほうが良かったのかどうか。あちらはあちらで難しいところがあるので、判断に苦しむところではあります。

しかしまあ、うちの親のパソコンや携帯の操作を見ていると、操作することに対する恐怖感みたいなのを感じ取れるわけです。分かりやすく言うと、「変に触るとぶっ壊れる」。確かにそういうこともありますけど、ハードウェア的に壊れることはまずありません。

壊れないから適当に触れとは言うのですけど、絶対にそれをしない。基本的にマニュアルを見るし、余計なことはまずしない。個人的には適当に触っているうちに、知識やらそのインターフェイスの感覚を身につけるものだとは思っているのですけどね。

世代間格差の1つでもあるのだろうけど、それだけでもない気がします。考えてみると、ハードウェア系は適当に触るとショートしたりして、普通に壊れることがあります。基本、適当に触ってはいけません。昔の家電は今よりずっとハード寄りです。年配の人、ハード系の人だと、適当に触れと言われても、困ってしまうのかもしれません。

今のソフトというのは、基本的にとんでもないことはできないようになっています。が、あくまで基本的にということであって、さっくりデータをまるごと削除とか、ユーザの意図しない結果になることがあります。バグのケースもありますし、正規のインターフェイスの流れの中に、とんでもない深みがあることもあります。昔からその手の話はありますけど、最近だとモンハンでデータをぶっ飛ばす的なのがあったようです。

うちの親の携帯の触り方を見ると正直いらいらするし、慎重すぎるのはどうかとは思いますけど、大きく間違っているわけでもないんですよね。

また別の例を出すと、確か中国のどっかの銀行のオンラインページで、とあるリンクを押すと確認なしでネット口座を閉じられてしまう的な話を聞いたことがあります。言葉がよく分からんと適当にクリックしていると、そういう酷い目にあうという話でした。

色々な暗黙のルールがありますけどその一部に、データを消去する時は必ず確認ダイアログを出す、フォーマット系は最低でも2回は確認する。開発者はそれを承知しているし、ユーザはそれを開発者に期待している。これによって操作の安全性が確保されているし、またユーザは気楽に触ることができるわけです。

また例え話になりますけど、PSPのシステムアップデート。あれは充電が一杯でないとさせてくれません。たまにPSPの新作を買うと、システムアップデートの為の充電で2時間近く待たされるので、非常にいらいらします。充電中はアップデートさせれくれよと思いますけど、何かのアクシデントで充電できなくなる可能性もあります。過保護すぎるかもしれませんけど、それだけ開発者がユーザのことを考えた結果と言えるでしょう。

私はこれからもマニュアルを読みもせずに、適当に触っていくことでしょう。多分それで問題ないし、間違っていないと思いますけど、色んな暗黙のルールの上に成り立っている行動ではあります。が、私が最低限と思っているルールが、本当に守られている保証はありません。

という認識は必要なのかなと思った次第。


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