- 2011/07/08
- ゲーム音楽レビュー
SNKがDSで発売した、どきどき魔女神判2のオリジナルサウンドトラック。志緒川洋平氏担当。全32トラック、79分越えとCDの収録時間の限界にチャレンジしている代物となっている。
ゲームについては別の機会に触れたいので、今回はさわり程度に控えておく。だからというわけではないが、もっともらしい理屈をつけて女の子にお触りするゲームである。エロゲとは言わないけど、お色気ゲームに分類される。
お色気ゲームがDSで発売されたということで、そちらで注目を集めたのは当然の成り行きだったのだろう。しかしゲームとしてよく出来ていたし、音楽も相当に印象的、且つ出来がよかった。
とりあえずギター、ベースなのだ。ひたすらギーコギコギコ、ベンベベンとバックでなったり、メインで活躍したりしている。ここまで使われているのは、最近では珍しい。
ギャルゲの音楽とは思えないぐらいに、とにかくノリがいい。しっかりとしたメロディあってのベース音だったりするので、うるさいロックという感じは全くしない。
全ての曲に、ギターが入っているわけではない。が、各キャラのメインテーマには程度の差こそあれ、必ずその音が入っている。明らかに本作のこだわりのようだ。ちなみにOP、EDには一切声が使われていない。俺の歌を聞けならぬ、俺のギターを聞けと言ったところだろうか。
ゲームのノリが勢い重視のギャグものなので、そのせいもあるのだろう。不思議なまでに、曲がゲームにあっている。これは本当にびっくりで、こういう曲の使い方があるのだなと、感心させられたものだ。
で、初代は文句なしによかったのだが、2である本作にはちょっと違和感がある。1つは初代は2枚組みで、DS内蔵音源まで収録されていた。本作では内蔵音源はカットされている。他には初代はおまけがあったりと、とにかく気合いのオーラをひしひしと感じられたのだが、本作ではなりをひそめている。なんというか、普通になってしまった。
あともう1つ。曲の並びがかなり謎な状態になっている。2曲目に脱衣なクライマックスの曲があったり、ED曲の後にキャラテーマ曲があったりと、どういう基準で並べているのか全く想像がつかない。
普通はゲームの進行に合わせて曲を並べるものだけど、明らかにそうではない。あいうえお、アルファベット順でもない。深い考えあっての並びならごめんなさいだが、とてもそうは見えない。
初代に比べると残念仕様になっているけど、いいサウンドなのは間違いないので、何かの機会に聴いてみる価値はあるだろう。CDよりゲームの方が安いと思うので、未プレイの方にはゲームの方をお勧めする。
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