- 2011/06/21
- コラム
7年ぐらい前に、結構な騒ぎになったと記憶しています。今では全く聞かなくなりました。しかし流通しているものがなくなるわけではありません。
悪名高き(?)CCCD(コピーコントロールCD)という仕様。簡単に言ってしまうと、CDをMP3にできなくするプロテクトです。理屈はというと、音楽データの中に意図的にエラーデータをぶちこむことによって、丸ごとデータを読み込むようなソフトの動きを妨害するというもの。
元々CDの再生というのは、ある程度のデータ読み取りエラーを許容するものなので、ちょっとやそっとのエラーを入れたところで問題ない、というところから本仕様が成立しています。
とは言っても、エラーがあるということは音質の劣化を招きます。人間の耳で分かるかどうかは別にして、劣化するのは間違いありません。また一部のプレイヤーでは再生できない事もあったらしく、結構な騒ぎになりました。
当時私が持っているゲームミュージックでは、ストラデウスというのがCCCDでした。思い出しましたが、スクエニのavex系FF、aniplex系のアーマード・コアもCCCDでした。家のCDプレイヤーで普通に再生できましたが、何となく気持ちが悪いので、以下のソフトを使って通常のCDに焼き直した記憶があります。
今でもリンク先が生きていて、ちょっとびっくりです。当時やったことを、そのまま記します。
1,圧縮ファイルDL&展開。インストールの必要なし
2,EAC起動
3,[アクション]→[イメージをコピーしCUEシートを作成]→[無圧縮]
4,cueとイメージ(wav)の作成完了
5,ライティングソフトでイメージをCD化
これらの手順で、CCCDでないCDが完成します。MP3にもできます。
その後、ソニーは更にセキュリティを強化した、ネットワーク認証型CCCDなんてのを出しました。が、そのCDをPCに入れると勝手にソフトをインストールするわ、そのソフトに脆弱性の問題があるわ、それをアンインストールするソフトを入れると更に脆弱性の問題が発生するわで、結局CCCDはなくなっていきました。
現在、普通にMP3が出回っています。ネットでの音楽配信は当たり前の時代です。CCCDが出回った2003から4年頃に、予測するのが難しかった未来でしょうか? 少なくとも私には、予測できていました。
時代の流れに逆らったところで、何も良いことはなく、正に時間と金の無駄。そんな反面教師的な意味で、いい教訓だったのではないでしょうか。
コメント:2237
- premier pool care orlando 2020/12/10
Hey! This post could not be written any better! Reading this post reminds me of my previous room mate! He always kept talking about this. I will forward this write-up to him. Fairly certain he will have a good read. Thanks for sharing!
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- CCCDを思い出す - ゲームミュージック第一主義 より